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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2009-73117(P2009-73117A)
(43)【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
(54)【発明の名称】木質材料の表面加工方法
(51)【国際特許分類】
B27K 5/00 (2006.01)
B27K 5/06 (2006.01)
B27M 3/00 (2006.01)

【FI】
B27K 5/00 F
B27K 5/06 A
B27M 3/00 M

【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2007-245948(P2007-245948)
(22)【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
(71)【出願人】
【識別番号】390008475
【氏名又は名称】飯田工業株式会社
【住所又は居所】愛知県小牧市大字村中字前田153番地
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100147854
【弁理士】
【氏名又は名称】多賀 久直
(72)【発明者】
【氏名】守谷 和夫
【住所又は居所】埼玉県所沢市三ヶ島3丁目783番地
(72)【発明者】
【氏名】井本 希孝
【住所又は居所】愛知県小牧市大字村中字前田153番地 飯田工業株式会社内
【テーマコード(参考)】
2B230
2B250

【Fターム(参考)】
2B230 AA15 AA27 AA30 BA03 EA19 EB13 EB29 EC10
2B250 AA01 BA05 CA11 FA21

(57)【要約】
【課題】簡易な方法で木質材料の表層部を圧密化し得る木質材料の表面加工方法を提供する。
【解決手段】矩形板状に形成された木質材料Wは、送材ベルト18上に載置され、一定速度で送られる。常温状態で回転する摩擦ローラ20は、木質材料Wの送材速度よりも大きな周速度に設定される。また、摩擦ローラ20の木質材料Wとの接触部における周速度が、送材方向に対向する向きに設定される。そして、この摩擦ローラ20により、木質材料Wの表面24が圧接状態で摩擦される。すると、木質材料Wの表面24は、瞬間的に高温・高圧状態となって、表層部26が圧密化される。更に、摩擦ローラ20によって摩擦された木質材料Wに対し、シリコーン含有水Aが塗布される。木質材料Wの軟質部14がシリコーン含有水Aを吸収して膨張し、木質材料Wの表面24に凹凸が形成される。
【選択図】図1
000002



【特許請求の範囲】
【請求項1】
木質材料(W)の表層部(26)を圧密化する木質材料の表面加工方法であって、
常温で回転する摩擦ローラ(20)で該摩擦ローラ(20)と相対的に直線移動する木質材料(W)を圧接し、
このときの前記摩擦ローラ(20)表面の周速度を前記木質材料(W)の送材速度より大きく設定すると共に、該摩擦ローラ(20)の回転方向を木質材料(W)の送り方向と抗する方向に設定し、
前記木質材料(W)の表面(24)を摩擦ローラ(20)により摩擦して、該表面(24)を瞬時に高温・高圧状態とし前記表層部(26)を圧密化する
ことを特徴とする木質材料の表面加工方法
【請求項2】
前記木質材料(W)の送材速度より大きな周速度であって、該木質材料(W)を送る方向へ回転する仕上げローラ(30)を前記摩擦ローラ(20)の下流側に設け、該摩擦ローラ(20)によって摩擦された木質材料(W)の表面(24)を仕上げローラ(30)で更に摩擦するようにした請求項1記載の木質材料の表面加工方法
【請求項3】
前記摩擦ローラ(20)によって摩擦された木質材料(W)の表面(24)に水を塗布することで、前記表層部(26)の軟質部(14)が水を吸収して硬質部(12)に対して膨張し、該表面(24)に凹凸を形成するようにした請求項1記載の木質材料の表面加工方法
【請求項4】
前記摩擦ローラ(20)によって摩擦された木質材料(W)の表面(24)に、該木質材料(W)の表層部(26)を改質させる各種薬剤を塗布するようにした請求項1記載の木質材料の表面加工方法

代表図面